6号館・春の特別展

●会期 2006年2月4日(土) → 4月11日(火) <一部は、6月6日(火)まで>
500組をこえる日本玩具博物館の雛人形コレクションの中から、様々な時代や地域の雛人形を取り出して紹介する試みは春の恒例展となりました。
雛飾りに人形や諸道具を飾るための雛段が見られるようになったのは江戸時代のこと。初期の頃は、毛氈の上に紙雛と内裏雛だけを並べ、背後に屏風を立てた平面的な飾り方で、調度類も数少なく、簡素かつ自由なものでした。雛祭りが盛んになるにつれて、雛人形やそれに付随する添え人形、諸道具の類も賑やかになり、雛段の数も次第に増えていきます。江戸時代終わり頃になると、江戸の「段飾り」に対して、上方では「御殿飾り」が盛んに作られるようになります。この御殿飾りは、建物の中に内裏雛、三人官女、随身、仕丁などの添え人形を配置するもので、昭和30年代半ば頃まで西日本一帯で親しまれました。
一方、江戸後期の頃から庶民の間でも飾られるようになった諸道具は、黒漆塗りに牡丹唐草文様などの蒔絵を施した大名道具的なものが中心でしたが、明治時代に入ると、京阪神の町家の雛飾りには、台所道具や身近な生活道具類も盛んに登場します。白木のままの雛道具は、女児の遊び心をくすぐると同時に、家庭教育的な役割を担っていました。
本展では、江戸後期から明治・大正・昭和の代表的な雛人形と雛の諸道具を展示して、雛飾りの移り変わりを展観します。各時代の雛人形や雛道具の背景に漂う人々の夢や憧れについても思いを巡らせながら、日本玩具博物館の雛まつりをお楽しみ下さい。
江戸時代の雛飾り(享保雛)

京風古今雛(江戸末期) 江戸風古今雛(江戸後期)

桧皮葺御殿飾り雛(明治末期) 雛道具のいろいろ

雛の勝手道具(明治時代) 雛の勝手道具(明治末〜大正時代)

木目込雛段飾り(昭和10年代)
『雛と雛道具』
展示解説会のお知らせ
江戸時代後期から明治・大正・昭和へと受け継がれてきた雛人形と雛道具について、主な展示物を取り上げながらお話し致します。下記の日時、6号館展示会場へお集まり下さい。
解説は、当館学芸員・尾崎織女が行います。
記
●日時…………2月19日(日)・26日(日)
3月5日(日)・12日(日)・26日(日)
※各回 14時〜
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『雛と雛道具展』関連企画
雛の春に琴の調べを――――
お琴の演奏会
神戸より3人の琴奏者をお招きし、雛飾りのもと、優雅で楽しい琴の合奏をお聞かせいただきます。春の一日、雛人形とともに和の調べをお楽しみ下さい。
● 日時………2006年4月2日(日) 午後1時30分〜
● 場所………日本玩具博物館ランプの家、あるいは6号館2階フリースペース
● 演奏者……ぐるーぷ和韻