NO. 217
八朔・重陽2017
                               (2017.9.25  学芸員・尾崎織女)
KIITOの「TOY&DOLL_ COLLECTION」会場と玩具博物館を行ったり来たりしながら、目の前の課題に忙しく暮らすうちに夏が終わり、早、お彼岸も過ぎていきます。館の駐車場の棗(ナツメ)の木が今秋はたくさんの実をつけてくれました。乾燥棗を作って、端午の粽(ちまき)の具にしようかと今、天日干しの最中です。

ここ数年、私は西日本の海岸部のあちらこちらに伝承される八朔行事――兵庫県室津の「八朔ひな祭り」、広島県宮島の「たのもさん」、岡山県牛窓の“ししこま”がお供えされる「八朔ひな祭り」、香川県丸亀の“団子馬”が贈られる「八朔まつり」など――を興味深く見学してきました。今年も、KIITOの展示替えや来年の企画展準備などの合間を縫って、福岡県遠賀郡芦屋町で開催された「第12回筑前芦屋だごびーなとわら馬まつり」を訪ねることが出来ました。
芦屋の漁師町・浜崎地区
八朔とは旧暦8月1日のこと。郷土玩具の世界で「芦屋の八朔馬」の名で親しまれてきたわら馬は、今も芦屋の人々の手で作り伝えられています。八朔の日、初節句を迎える男児(長男)の祝いにはわら馬が、女児(長女)の祝いには「ダゴビーナ」と呼ばれる米粉を蒸して(近年は茹でて)色付けした団子の細工物が親類縁者や近隣の人々からその子たちの家に届けられます。
催事の期間(今年は9月16日~24日)には、芦屋町中央公民館、芦屋観光協会、国民宿舎、芦屋釜の里、芦屋歴史の里(歴史民俗資料館)の各所で、この地域独特の八朔飾り――大漁旗を背景に数段のひな壇を埋め尽くすわら馬とダゴビーナ(=団子雛)、両脇のホウセンカ(ツマグロ)、笹に金銀の矢――が資料とともに展示されており、そうした施設を巡りながら、来場者や町の方々にいろいろお話を伺いました。お話によると、今、八朔行事を続けているのは、遠賀川が響灘にそそぐ西側に位置する浜崎地区。今年はこの地区の一軒が、ひと月遅れの八朔、9月1日に昔ながらの祝いをなさったそうです。浜崎地区は漁師町。地区の方々のつながりの深さと昔ながらの住環境、行事への愛着の深さが伝承を支えています。

男児のために贈られるわら馬(ウマ) 芦屋観光協会に掲示された写真
―八朔飾りと祝いの様子―
 女児のために贈られる団子雛(ダゴビーナ)
芦屋歴史の里の展示風景
大型の馬は台車に乗せて引き出されたもの(戦後は途絶えた風習)。 
芦屋中央公民館の八朔飾り
催事の最終日、これらは来場者に配布される。
玩具博物館のコレクション展示では、例えば八朔のまつりから「わら馬」だけをすくい上げて紹介することが多いのですが、本来の場所に収まった彼らの姿は生き生きとして美しいものでした。お盆過ぎにはわら馬作りやダンゴビーナ作りを次代に伝承するため、NIさんやIKさんなどの“上手”を中心に町の皆さんが集ってワークショップが開かれているそうです。
芦屋の八朔行事は、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財指定を受けて、平成22年、その歴史をたどり、現状を調査し、行事について様々な角度から考察がなされた素晴らしい報告書『芦屋の八朔行事』が芦屋市教育委員会によって編まれています。芦屋歴史の里(歴史民俗資料館)では同年に制作されたDVDによって八朔行事の様子をわかりやすく拝見することが出来ます。今回の見学では、突然の訪問にもかかわらず、同館の学芸員Y氏が浜崎地区をご案内の上、興味深いお話を聞かせて下さいました。町の行事の位置づけと伝承に、博物館施設の働きがいかに大切か―――。その核となって力を尽くしておられるY氏のお仕事に深い敬意と共感を覚えた芦屋訪問でした。

暦は前後しますが、新暦重陽を過ぎた頃、来年、たばこと塩の博物館で開催する展覧会の打ち合わせに井上館長と上京しました。少し時間が出来たので、杉並区の大宮八幡宮で催行されている重陽節の「菊の着せ(被せ)綿」を拝見することが出来ました。
大宮八幡宮の清涼殿の扉を開けると、大輪の菊花に真綿がたっぷりと着せられ―――白菊には黄色の真綿、黄菊には紅い真綿、紅い菊には白い真綿――、あでやかにまとめられていました。
重陽の日の前夜、咲き香る菊花に真綿を着せ、あくる早朝、菊花の香りを帯びたつゆを含む真綿で身を湿すことで不老長寿を願うこの古式ゆかしい風習は、貴族社会から武家社会、江戸時代後期には庶民の間でも盛んに行われましたが、明治時代初めに途絶えてしまいました。京都では市比売神社や車折神社の重陽祭、また法輪寺では重陽会が行われていますが、このような節句飾りを拝見できる施設は非常に少ないと思われます。人形玩具に表れる意匠や造形に込められた意味を深く知る上でも、四季折々、節句行事へのまなざしはとても大切であると感じます。


 大宮八幡宮(杉並区)の重陽祭
 「菊のきせ綿」飾り


NO. 216
当館らんぷの家の七夕と三芳町立歴史民俗資料館・旧池上家(埼玉県)の七夕
                                         (2017.8.5  学芸員・尾崎織女)

はや立秋が近づき、ひと月遅れの8月7日に七夕を祝う地域や家庭では笹飾りの準備をなさっておられることでしょう。典型的な播磨地方
播磨地方の七夕――2本の笹飾りの間に竹を渡して
 一段目には対にした野菜をいろいろ、二段目には
 “七夕さんの着物”を並べ飾りました。
の七夕は、2本の笹飾りの間に1本の女竹を渡し、そこに、色づき始めたホオズキ、やっと穂が出始めたイネ、初生りのカキ、クリ、イチジク、そしてナスやキュウリやトマトなど、畑の野菜をそれぞれ一対にして吊るすものです。「七夕さんはハツモン喰いやから…」と明治時代生まれの古老たちがよく話しておられました。それは、天の七夕の二星に捧げるものであり、秋の豊作祈願でもあり、また、江戸後期の文献の絵図と見比べてみると、かつての盆棚のしつらえによく似ていることから、祖霊迎えとの関わりも深いと考えられます。
実りはじめた畑の野菜をとり、棕櫚の葉を
 裂いたものやカラムシの茎からとった

 繊維で一対に組み合わせます。
そうした野菜をつるす七夕飾りに、塩田で栄えた播磨灘沿岸地帯、また銀山で栄えた生野町にのみ伝わる“七夕さんの着物”の飾りを加えて、今年もランプの家の縁側に七夕飾りを行いました。野菜と着物の合体した七夕飾りは、昭和30年代頃までは市川沿いの町々に点在してみられました
来館者は、「子ども時代に見た縁側の風景、風や匂い、家族の顔・・・それらが今、ふっとよみがえりました」と懐かしい目をして話されます。自然環境、住環境が変わってしまい、なかなか触れ合える機会のないものとなってしまいましたが、子ども時代に初めて出会った風景が家庭や社会の温かさとともにいつまでも心に残されていくことを思えば、季節感あふれる伝承の風景を毎年、つくり続けたいと思うのです。


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昨年のひと月遅れの七夕は、さいたま市の大宮地区子ども会連合会からのお招きを受け、「江戸時代のおもちゃのワークショップ」に出かけたのですが、その明くる
三芳町立歴史民俗資料館・旧池上家の
 七夕 “ホシイワイ”のマコモ馬
日、ご縁あってマコモ馬が飾られる七夕風景に出合うことが出来ました。
埼玉県入間郡三芳町立歴史民俗資料館が管理される旧池上家は幕末期に栄えた豊かな農家。美しい茅葺き屋根の旧池上家では、この地域に伝えられてきた四季折々の生活文化が動態展示されています。資料館の解説によると―――かつて、この地方の七夕は“ホシイワイ”と呼ばれていました。8月7日に笹飾りが立てられ、軒先には近くの水辺から刈り取ったマコモ(真菰)で作った一対
マコモ(真菰)を束ねたリ編んだりして作られた
  マコモ馬(向かって右が牡馬・左が雌馬)
の馬が飾られました。マコモは庭先に10日間ほど干したものが使われます。頭をもたげた牡馬と首を低くのばした雌馬の一対を天の二星に捧げます。七夕が終わると、子ども達がしばらく遊んだあと、天の川に届くようにと祈りながら、屋根の上に投げ上げてそのまま置かれたそうです。縁側には畑で採れるナスやキュウリ、西瓜、トマトなどの野菜を箕に入れて、小麦饅頭とともに供え、作物の豊作が願われました。 “七夕は朝まんじゅうに昼うどん” といわれ、七夕の日は、身体の疲れをのぞき、しっかりと休息をとる農休日でもあったということです。
                    
20数年前、横浜市の根岸競馬記念公苑・馬の博物館の特別展『わらうま―その民俗と造形―』(昭和63年)の図録の中に旧池上家の七夕飾りをみた時から訪ねたく思っていました。今では、資料が把握されている限りにおいて、マコマ馬を飾って七夕を祝う家庭は残っていないそうです。けれど度々、ワークショップが計画され、次代への伝承が図られていますので、町内に分け入ってみると、習い覚えた方々がマコモ馬を飾って七夕の夜を過ごしておられるかもしれません。時代が移り変わっても、ぶれることなく博物館活動を続けておられる三芳町立歴史民俗資料館の存在をうれしく思ったことです。今年も三芳町を訪ねれば
カンカン照りの空の下、茅葺き屋根の軒深く、涼しげな“ホシイワイ”の風景に出合えることでしょう。



NO. 215
楽器の音・おもちゃの音
                              (2017.7.16  学芸員・尾崎織女)
大暑を前に、蒸し暑く過ごしにくい日々が続いていますが、皆様にはお元気でいらっしゃいますか。
日本玩具博物館でも、またKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)の方でも子どもたちの夏休みを迎える準備が少しずつ整い、どんな出会いが待っているか、わくわく感が高まる今日この頃です。

6号館の「世界の民族楽器と音のでるおもちゃ展」会場では、展示室に設置した楽器や玩具を手にとって、誰かがナイジェリアの“パームナッツのジングル”を鳴らせば、誰かがベトナムの木魚を打ち鳴らし、小さな子がインドネシアのでんでん太鼓をバタバタと振れば、別の誰かがチリのレインスティックで応じます。やがてなんとなくリズムが合ってきて、セッションとなっていく様子はなんとも前衛的で、リオデジャネイロの町の喫茶店にいるかのような楽しさです。

先日は、法螺貝を抱えた男性がこの特別展を目指して来館されました。「ちょっと、この法螺貝を吹きましょうか?!」というお申し出をありがたくお受けして、即席のミニライブ“法螺貝と尺八の音色”――何千回の修業を重ねて出るようになったという石鎚立螺の様々な音色を、居合わせた方々と一緒に聴きました。魔を払うという渦巻くような深い音にしばし暑さも遠のきました。この展示期間には、こんなふうに楽器を携えた方々がお越しになり、即興演奏&即席ライブとなる楽しみがあります。楽器好きの方にはぜひ愛器ご持参でご来館下さいませ。
1号館の夏の囲炉裏端で法螺貝の演奏を/法螺貝を吹かせてもらう男の子/尺八の二重奏も。
KIITO会場の方へは先日、神戸市立盲学校の高等部の皆さんがご来館下さいました。それぞれの展示コーナーから、玩具を取り出してそっと触れていただきながら、郷土玩具から近代玩具への移り変わりを「素材」「動力」をテーマにご覧いただき、原田学芸員と一緒にお話をしながら会場を巡りました。また紙コップに凧紐を通して「鳴くニワトリ」の玩具を作り、フリクション・ドラムの楽しさを味わっていただいた後、郷土玩具のフクロウ笛や鳩笛、カッコウ笛、バードコール、鳥の水笛、尾舞鳥などをそれぞれの手に渡して、発音玩具による即席演奏会を行いました。
フクロウ笛が鳴く夜の静けさから夜明け、バードコールの雀がさえずり、紙コップの鶏が一斉にコッコッコッコ、コケコッコーと時の声を作ります。鳩笛、小鳩笛、カッコウ笛などが鳴き合わせをしながら、鳥の玩具による大合唱で盛り上がり、また順番に静かになって夜のフクロウ笛がホウホウと鳴いて終わる演奏会です。郷土玩具の音色をこうして盲学校の皆さんと楽しめたことが非常にうれしく、私たちにとって深く胸にしみる体験でした。
郷土玩具の鳥たち
神戸市立盲学校高等部の皆さんご来館の様子
日時を決めて開催している展示解説会では、ぶんぶんゴマやラトルウォッチ、ローカストシンガーなど、「鳴り物~noisemaker~」として分類される資料を鳴らしながら、その歴史や文化性についてご紹介するところから始めるのですが、それらの音は解説会に参加下さる皆さんの目を輝かせ、たちまち笑顔に変える力があると感じます。博物館資料ですから、展示品は遊ぶ(=使用する)ためにあるのではなく、保存を目的としたものですが、今も作られている郷土玩具や民芸玩具については、音や手触り、温度や重さなどを五感で知っていただき、現代の暮らしにも取り入れていただく、そのきっかけがつくられたら――と思うのです。



NO. 214
夏への展示替え・その2~KIITOの夏展示~ 

                                                   (2017.6.18  学芸員・尾崎織女) 

麦刈りが終わり、水田が広がる香寺町の風景をあとに、先週は、学芸スタッフ揃ってKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)で開催中の「TOY&DOLL_COLLECTION」を夏バージョンに展示替えする作業に没頭しておりました。KIITOの夏は、夏の神戸らしく、また子ども達の夏休みに合わせて、「神戸人形展」と「世界の乗り物玩具展」をご覧いただきます。

世界の乗り物玩具コーナーの展示ケース天井には、雲に見立てた縮緬の白生地を四海波のように飾り付けました。1995年、日伯修好100周年記念行事の一環でブラジルの三都市を巡回する「日本の伝統玩具展」を体験させていただいたことは私の人生の一大イベントの一つなのですが、クリチーバ市の会場を担当された造作デザイナーが広い会場を優しくまとめるためにと提案して下さった絹織物の飾り付けに感動し、それがずっと心に残されていました。いつか玩具展で羽衣のように縮緬の反物をつかってみたいと思い続けていたことが、本当にささやかなのですが、今回叶えられてとても嬉しいです。
「世界の乗り物玩具」のコーナー  1995年ブラジル・クリチーバでの「日本の伝統玩具展」会場風景
神戸の皆さんをずいぶんお待たせして6月14日にオープンした神戸人形展―――こちらのコーナーには、明治中期の創始期から現代まで、300点の資料がずらりと登場しました。その昔、神戸港から海外へと旅立ち、流転を経てまた神戸へと里帰りした品々、懐かしきポートピア’81時代の品々が豊かに並んでいます。何度かの廃絶危機を乗り越え、今に受け継がれた神戸人形のユニークきわまりない歴史と造形感覚をたっぷりお楽しみいただけると思います。彼らをよく知る方々と特別の出会いを果たしてくれるのではないかと期待しています。神戸人形にまつわる思い出話なども来場者からお聞かせいただけたら嬉しく思います。
歴代の神戸人形がずらりと並んでいます
夏の展示をオープンさせたあと、神戸人形の作者であるウズモリ屋・吉田太郎さんご夫妻の工房をお訪ねしました。6月25日の午後2時か
神戸人形製作中の吉田太郎氏
ら、KIITOの「TOY&DOLL COLLECTION」で開催する講座をどんなふうに進めようかという打ち合わせもかねて。吉田さんご夫妻とお話ししていると、歴代の神戸人形の姿形や文字資料からのみ接している私どもとは違って、材質や彩色方法やからくりにおける特徴などを手掛かりとして、“つくる”側の視点から明らかになる世界があるのだと気づかされます。人形劇美術を専門とされる吉田太郎さんならではのアプローチがとても面白く、25日は内容の豊かな講座が開催できそうです。
当日は、神戸人形の部品や製作過程、形決めに欠かせないゲージなどもお持ちいただきますので、完成された品々のバックヤードを感じていただけると思います。6月25日(日)、午後2時からの「神戸人形講座」――ぜひご予定くださいませ。吉田さんの誠実なお人柄と神戸人形の魅力に接していただけると思います。



NO. 213
夏への展示替え・その1~世界の民族楽器と音の出る玩具展~

                                                   (2017.6.16  学芸員・尾崎織女) 
「叩く」楽器
初夏と夏が行き合う気候のはざまにあって、6月の学芸室はいくつかの企画展を準備する季節です。まずは6号館に「世界の民族楽器と音の出るおもちゃ」展を。世界の発音玩具コレクションの総覧は9年ぶりです。この間にまた充実を重ねたものですから、見ていただきたい楽器、聴いていいただきたい発音玩具が数限りなくあって、展示品を選びあげるのに四苦八苦。どれもこれも、葦や竹や瓢箪やココナツの実殻、またヤシの葉や麻の繊維や麦わらなど、自然素材から生まれた素朴な楽器ばかりで、ひとつひとつのコンディションと音を確かめながら、展示をレイアウトしていく作業にはたっぷり深夜まで5日間を費やしました。

今回は、「振る」「振り回す」「弾く」「こする」「吹く」「叩く」———音を出す行為による分類展示です。素朴な自然素材の発音玩具や音具を母体として各地に民族色豊かな楽器が生まれ、安定した楽器へと発展していく様子、逆に楽器になったものを真似て玩具が作られていく様子――その双方向の関わりをご覧いただきたく思っています。
                    
例えば、1930年代中国の東北部で盛んに作られ愛されていた「コオロギ」の玩具があります。♪♪キリキリキリ・・・キリキリキリ・・・キリキリキリキリ・・・・・・小さなコオロギをのせた紅い蕪から出ているコウリャン片を持って細かく左右に動かすと、虫たちが羽根をこすり合わせるような音が響きます。コウリャンの太い茎の表面を薄く切り出して細い弦とし、その弦と交差させるように別のコウリャン片を差し込んで楊枝で止めると、そこに松脂をつけます。キリキリと鳴くコオロギの音は、松脂をつけた部分がこすれる音なのです。「切り出し弦」と「松脂」を利用した“こする”発音玩具は、たとえば胡弓(胡琴)のような、“こする”楽器の母体ともなったと考えられます。そうして、いったん楽器が完成されると、その楽器を真似てかわいらしい玩具が誕生するのです。
中国東北部の民間玩具・鳴くコオロギと音を出す部分 インドの弓奏楽器・ラバンハッタを真似た発音玩具
展示室には、アンクルンや親指ピアノ、エクタールやマラカスなど、自由に手にとって音を楽しんでいただく楽器を設置しています。ご来館の方々が思い思いにリズムやメロディーをつくり、それが即興の合奏に発展したりする様子が日々、繰り広げられていてとても楽しい6号館です。音を聴いていただく解説会も開催してまいりますので、時間を合わせてお越しくださいませ。


 



NO. 212
端午の節句飾り

                                                   (2017.5.12  学芸員・尾崎織女) 

端午の節句の“菖蒲葺き”
黄金週間が終わり、皆様には忙しい日常へと戻られたことでしょう。玩具博物館では家族連れでご来館下さる皆様と一緒に、賑やかで楽しい黄金の日々でした。

黄金週間の連休には、館内でも“おもちゃ作りたいひと、この指とまれ!”とお声がけをして、6号館前のテラスで“ひらひら舞う蝶”作りを行いました。思い思いの色画用紙を選び、模様付けして、動く蝶を仕立てた後、ひらひらと羽根を動かしながら、館の中庭を舞わせて遊ぶワークショップです。新緑の庭に色とりどりの蝶々が舞い、とても愛らしい風景を皆で作りました。
テラスで“ひらひら舞う蝶”を作る


5月5日のこどもの日には、6号館の「端午の節句展」を目指してこられる方々も多くあることから、今年も玄関口の屋根に、端午の魔除けとして平安時代から伝承される“菖蒲葺き(葉菖蒲と蓬を束ねて等間隔に屋根におきます)”をほどこして、楽しんでいただきました。
今年の端午の節句展は、幕末から昭和初期までの甲冑飾り(冑と鎧を中心に手甲や佩楯、脛当や毛沓などを全て具えた“具足”を鎧櫃の上に飾り付けるものをさしています)をずらりと30組並べた非常に勇ましい展示で、特に男性諸氏が興味津々のまなざしを向けられます。その展示室の雰囲気をキリッと引き締めながらも和らげる布の「幕」を張りたく思い、それらを玩具博物館の活動を下支えしてくれている自慢のバックヤード “ちりめん部屋”のスタッフにお願いしました。
“ちりめん部屋”では、昔ながらの二越縮緬や鬼縮緬に独自の文様を染色した数々の反物をあやつり、全国で展開するちりめん細工教室のための材料セットを日々、作っています。――和裁の腕がたつスタッフを中心に乳付けに縫い取り文様が入った素敵な幕が出来上がりました。中央の結び紐も、草木染めの組み紐をほどいて房を作り、総角(あげまき)に結んだものです。展示ケース上方からその江戸紫色の縮緬幕をさげると、明治時代の甲冑飾りが引き締まって見えます。また神聖な生麻のイメージでとりつけた生成色の幕は昭和初期の甲冑飾り一式を清々しく見せてくれます。

甲冑飾りを盛り立てる「幕」が出来ました
ひと月遅れの節句を祝う家庭も多い香寺町の空には、今、鯉のぼりが遊泳してとても爽やかです。薫風が駆け抜ける田舎道をたどって節句展へお運び下さいませ。季節感にぴったりと添う節句飾りの美意識を感じていただけるものと思います。初夏の特別展「端午の節句~江戸から昭和の甲冑飾り~」展は5月28日(日)までです。



NO. 211
KIITO「TOY&DOLL_COLLCTION」のGW

                                           (2017.5.10  学芸員・尾崎織女) 
神戸開港150年を記念して、KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)で開催されている「神戸港と神戸文化の企画展」に、当館はのべ3000点の玩具や人形をご紹介する「TOY&DOLL_COLLCTION」の部屋をもっております(12月28日まで)。GWは、“端午の節句と武者飾り”と題する講座や“おもちゃ作りたいひと、この指とまれ!”と呼びかけるおもちゃのワークショップなどを開き、季節感に合う玩具を囲んで、和やかなひとときを過ごさせていただきました。会場担当の学芸スタッフ原田悠里はGW中、新聞紙のかぶとと刀で武装し(?)、来場の皆さんに展示解説などを行いましたが、様々な年齢層の皆さんに好評をいただきました!
その様子を画像でご紹介いたします。
展示会場扉奥にある部屋で端午節句飾り
 講座開きました。
春の企画展示コーナーでは王朝遊び
   「貝合わせ」を体験
木地玩具で遊ぶコーナーが人気です。

ストローを動かしてひらひらと舞わせる蝶のおもちゃ、紙コップにつないだ凧ひもを濡らしたティッシュなどでこすってコケコッコーと鳴かせる鶏のおもちゃ、
それから、薫風の中であげる折り紙の凧を作って遊びました。時間設定を外してワークショップを開いたため、子どもだけでなく、大人の方々も仕掛けの
楽しいおもちゃ作りを楽しまれました。
会場では、日曜日ごとに展示中の玩具を取り出しながら、それらの背景についてお話する“ギャラリー・トーク”を開催しております。また、おもちゃのワークショップも可能な限りお応えしたいと思いますので、ご希望の方は会場スタッフにお声がけ下さい。団体でご来場の折にこのような講座などをご希望のときには、玩具博物館までご連絡頂戴できればと思います。夏に向けて、またワクワクする企画をたて、私どものHPに逐一、アップしてまいりますので、どうかお見逃しなく。



NO. 210
大忙しの春から初夏へ

                                           (2017.4.15  学芸員・尾崎織女) 
暦の春がやってきてもなかなか上がらない気温にぐっとエネルギーをためていた植物が、ここにきて一気に爛漫の季節を歌いはじめました。皆さまには、明るく希望に満ちて新しい年度を迎えられたことでしょう。学芸室では、昨年度末からの大忙し――――デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)での「TOY&DOLL_COLLECTION」展のオープンと
1か月後にさっそく行った春の展示替え、本館の方も6号館の「雛まつり」展と1号館の「なつかしの人形」展の準備、内外の様々な講座の開催、2冊の書籍(『日本と世界おもしろ玩具図鑑』『ちりめん細工の小さな袋と小箱』)の出版準備など――――が続いていたのですが、去る休館日に「端午の節句~江戸から昭和の甲冑飾り~」の展示準備が整い、今、やっとすべての山を越えられたように感じてほっとしています。

今年は、6号館の「雛まつり」展に展示していた40組の雛飾りのうち、西室に展示していた江戸後期から明治前期製の雛人形を収蔵し、半分の展示室に端午の節句飾りをほどこしました。
―――男雛と女雛はそれぞれ別の桐箱に収めてしまうので、向かい合わせ、“しばしの別れ”の儀式をしてから、筆や毛ばたきで埃を払い、紐先や結髪の乱れを直し、形を整えて梱包します。この作業にあたっては、細部まで手を抜くことなく、心をこめて行わないと、人形たちの劣化が進んでしまいます。
―――空になった展示室には緑色の毛氈を敷き、展示台を組んで、爽やかに端午の節句飾りを。昨年の端午の節句展では、明治から昭和初期にかけて京阪地方で人気のあった優美な“武者人形”をご紹介したのですが、今年は “甲冑飾り”をテーマに、幕末期から昭和初期頃までの移り変わりをたどる内容です。現在、百貨店や人形店などに並べられている節句飾りとの違いをみつけていただければと思います。
明治時代の甲冑飾り 大正時代の甲冑飾り

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さて、昨年8月下旬より日本経済新聞の土曜日夕刊・社会面では、コラムとして『モノごころヒト語り』という連載が続いています。暮らしを支えるモノを主題にした随想で、「生活道具」「民具」「福祉用品」「玩具」の4つの項目を4人が分担して執筆するものです。箪笥や洗濯機などの生活道具はTEM研究所の真島麗子さん、火おこし具や蚊やり豚などの民具は武蔵野美大の神野善治先生、バリアフリー・福祉用品は共用品推進機構の星川安之さんがお書きになっています。このような立派な方々の傍らで畏れ多いのですが、「玩具」は尾崎が担当しています。コンセプトはモノの歴史を踏まえて“今”を考え、そこから読み取れる社会変化に着目すること。27年間、日本玩具博物館に身を置かせてもらい、ここに集うモノとヒトの間で右往左往する私は、日々の仕事の中で出あう事柄を折り込んでいけたらと思います。ご報告が遅くなってしまったのですが、お心に留め、お読みいただければ幸いです。




NO. 209
雛人形の春2017~玩具博物館、そしてミナトマチ神戸のTOY &DOLL COLLECTION~

                                           (2017.2.28  学芸員・尾崎織女) 
2月が逃げるようにして去り、いよいよ新暦桃の節句が近づいてきました。皆さまのご家庭ではお雛さまを飾っておられますか。日本玩具博物館の春恒例の特別展「雛まつり」―――今年は“雛と雛道具”がテーマです。昨春、『源氏物語』を題材にした六曲一双屛風を入手いたしましたので、今回、展示ケース3間分にその屛風を立てまわして、江戸時代の雛たちを展示してみました。雛人形のためには雛屛風が用意されるべきところですから、展示台のバランスに苦労しましたが、展示室に雅やかな“面”が生まれ、いつもとは違った風情に仕上がりました。左隻の前には江戸型古今雛三対を、右隻の前には京阪型古今雛三対を展示しておりますので、同時代における両者の様式の違いを比較しながらご覧いただけることと想います。
玩具博物館6号館雛まつり展会場西室奥の展示風景
一方、神戸KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)の「TOY & DOLL COLLECTION」会場も2つのコーナーの入れ替えを行い、2月22日(水)から春の展示が始まっています。日本の春は人形の季節ですから、世界の玩具コレクションコーナーには「世界の国の人形たち」を、季節のコーナーには「雛飾りと端午の節句飾り」を展示いたしました。
「雛飾りと端午の節句飾り」(―6月11日まで)では、明治末から大正時代にかけて、神戸市内の家々で飾られていた雛人形や甲冑などを広げています。雛飾りについては、造り酒屋だったご家庭から寄贈を受けた明治30年頃の御殿飾りと大正11年の檜皮葺き御殿飾りをご紹介しています。いずれも御殿は幅180㎝、奥行75㎝の大型で、京都の大木平蔵(丸平)によって調えられた名品です。玩具博物館内の展示ケースは小さな玩具を展示するのにふさわしいサイズとして、奥行90㎝しかありませんので、これらの大型御殿飾りを展示するとなると、ぎりぎり一段しか作れず、本来、御殿の前にずらりと並ぶ雛道具が数点しか出せないのですが(その分、人形たちの表情を間近にご覧いただけます)、「TOY & DOLL COLLECTION」会場では、大型御殿飾りに合わせて奥行180㎝のケースを造作していただきましたので、華やかで量感のある御殿飾りの雰囲気を感じていただけると思います。
TOY & DOLL COLLECTION「雛飾りと端午の節句飾り」展示風景
雛飾りについてはもう一組、明治40年代に京都で作られ、神戸市須磨区のご家庭で大切に飾られていた明治40年代製の段飾りをご紹介しています。
1995年春に寄贈を受けた雛人形
日本玩具博物館は、平成7(1995)年の春、阪神淡路大地震で甚大な被害を受けた町々に向けて、家屋の倒壊や転居などによって行き場を失った雛人形や武者人形のお預かりや引き取りの呼びかけをいたしました。そうしたところ、なんと、その1年間に300軒に及ぶお宅から寄贈の申し出がありました。受け取りに伺ったり、お送りいただいたり、中にはトラックで持参下さる方もありました。そのうちの150軒分を収蔵登録させていただき、あとは二次資料として保管したり、当館と交流の深いヨーロッパ各地の玩具博物館や中国やアメリカの民俗博物館、また新しいものは近隣の幼稚園や小学校、福祉施設などへ再寄贈させてもらったりもいたしました。この段飾り雛は、私たちにとってあの地震の年の象徴ともいえる人形です。じっと見つめていると、あのように大変な日々の中でも、人形たちを守ろうとされた方々の、優しい気持ち、暖かい言葉がよみがえってきます。
100年以上前に生まれ、かわいい女の子たちの目を楽しませ、けれども、戦争や水害や大きな地震…と様々なつらい出来事をかいくぐってきたお雛さまたちが久しぶりに神戸の町へと戻ります。懐かしい方々との再会が待っています。
TOY & DOLL COLLECTION「雛飾りと端午の節句飾り」展示風景
2月26日(日)2時から3時には「桃の節句と雛飾り」と題する講座を開催し、雛まつりに歴史にも触れていただきました。今後、3月4日(土)・12日(日)・19日(日)・26日(日)には各日、11時~/14時~の2回、「ギャラリー・トーク」を予定しております。また、折々の佳き時間帯には「貝合わせ体験の会」を開きたいと思っておりますので、(玩具博物館へはもちろん)ミナトマチ神戸のTOY & DOLL COLLECTIONへも時間を合わせてご来場くださいませ。
春の講座の風景



NO. 208
神戸開港150年記念・神戸港と神戸文化の企画展―神戸 みなと 時空―
「TOY & DOLL COLLECTION」展
                                           (2017.1.19  学芸員・尾崎織女) 
新しい年を迎え、皆さまには清々しく、日々の暮らしやお仕事を始められたことでしょう。
日本玩具博物館は今年、神戸開港150年を記念する神戸港と神戸文化の企画展にご協力して、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて「TOY&DOLL_COLLECTION」展を開催いたします。会期は1月25日から12月28日、ほぼ一年に亘って開催すること、また四季折々の展示替えも合わせると、総数3000点を出品することから、去年夏頃より、時間をかけ、少しずつ準備を進めてまいりました。新春早々、60梱包の展示品を搬出し、1月12日から会場入りして、展示作業を行いました。
シミュレーション写真を参考に展示作業中<日本の郷土玩具>のコーナー <ちりめん細工>のコーナー
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)は、輸出用生糸の検査場として昭和3年に建てられたゴシック風のレトロな建物で、美術や造形にかかわる催事場としてリノベーションされ、美術工芸愛好者の間で話題のスポットとして知られています。「TOY&DOLL_COLLECTION」展の会場となるギャラリーBは、天井の骨組みや配管設備などがむき出しになったコンクリート床面のフリースペース。今風でおしゃれなのですが、展示ケースも何もなく、そこに小さく繊細な玩具の数々を一年間、安全に展示するためには大がかりな造作が必要でした。会場の造作をご担当いただいたM社のご担当者には非常にご苦労をかけましたが、レトロでモダンな街、神戸をイメージした、それはステキなおもちゃの家を立ち上げて下さいました。
昨年3月に下見したときのKIITO・ギャラリーB 造作後のKIITO・ギャラリーB
展示作業は、玩具博物館スタッフに展示造作会社のスタッフ、神戸市のご担当者、それから、今回、神戸人形の展示や制作販売でご協力をいただくウズモリ屋・吉田太郎さんたちも加わって下さり、まずは解梱作業から――。一点一点確認しながら梱包を解いたら、「世界の船」「神戸人形」「日本の郷土玩具」「郷土のこまと手まり」「日本の近代玩具」「世界の伝承玩具」「ちりめん細工」―――と、コーナーごとに色分けをした展示ケースの中、どんどんと展示を進めていきます。このとき、多くの皆さんにお手伝いいただくため、予めシミュレーション作業をした折の“展示イメージ写真”が役立ちます。

イーゼルに掲示する展示コーナーごとのパネル
さて、今回の展示において、パネルデザインには造作会社のデザイナーHさんがかかわって下さいました。全体にエアメールの封筒をイメージしたパネルには、日本玩具博物館の切手に消印が押されて、この展示が玩具博物館より思いをこめて、この会場へと差し出されたものであることを提示していただきました。展示コーナーごとの解説文の翻訳に当たって下さったのは、我らが“ターニャさん”こと、Tonya=Bamberger氏です。彼女は、玩具博物館がある姫路市香寺町の中学校でALTとして勤められ、また翻訳家を目指し始められた折、インターンシップで玩具博物館に滞在いただき、館内のパネルの英訳に携わって下さった方なのです。日本文化についての理解が深いターニャさんならではの正確で美しい英文とともに、館のコレクションを広くご紹介できること、とても嬉しく思います。

また、「TOY&DOLL_COLLECTION」展のフライヤーのデザインを手掛けて下さったSさんは、現役デザイナーでありながら、博物館学を学びたいと、昨
「TOY&DOLL_COLLECTION」展のオリジナル・フライヤー
年秋、玩具博物館へ学芸員実習に入られた方です。フライヤーの中、神戸港に下り立った紳士淑女は、ロシアのキーロフ市郊外、ドゥイムコボ(ディムコボ)村の土人形。“太陽をたたえる春の祭り”などで売られただけあって、明るさに満ち溢れた造形です。この土人形のちょっぴりレトロでポップな感じが展覧会イメージに通じると、フライヤーのデザインを手掛けて下さったSさん。玩具博物館への愛情たっぷり、今回の展示についてもよく理解下さり、心のこもったお仕事をして下さいました。

これらはほんの数例で、これまでに私たちが出会った“宝物”とでもいうべき方々のた
「わがみなと町の神戸人形」の動きをチェックするウズモリ屋・吉田太郎さん
くさんの才能や思いを集めて、大きな展覧会をもてること、玩博物館の43年の歩みにふさわしいこと!と非常に意義深く感じています。1月18日には、オープンより一週間早く、報道関係者や神戸の文化関係各位にご覧いただく内覧会が開催されました。会場では、今回の展示のためにウズモリ屋・吉田太郎さんが制作された大がかりな作品「わがみなと町の神戸人形」のユーモラスな動きがご参加者を笑顔に変えていました。

あと少し準備が残っていますが、1月25日のオープンが楽しみです。どうか皆さま、一年にわたる神戸での展覧会をよろしくお願い申し上げます。
http://www.kobeport150.jp/event/e170100.html

展示場ゲートの様子 展示室の様子
   ※「シルクハットの紳士」は神戸人形をモチーフに吉田さんが
制作して下さったウェルカムドールです。     



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