今月のおもちゃ・花便り 2008年4月30日
NEW  2008年4月30日  「館長室から」及び「学芸室から」更新

〔今月のおもちゃ5月〕



端午の張り子虎(大阪製/明治末期)


 中国において端午の節句といえば、春節(旧暦の正月)に次ぐ大きなお祭りです。その昔はどこの家でも宝剣をかたどったショウブやヨモギを戸口に飾り、薬草で室内をいぶして疫病神の退散を願いました。またこの日には、粽を食べる習慣などもあって、日本の端午の節句の行事が中国から伝えられたことをよく示しています。
 かつて端午がめぐってくると、中国の子どもたちは、虎の顔があしらわれた帽子に沓(くつ)、虎模様の上着を身にまとい、額には虎を表わす「王」の字を書いてもらいました。首からは厄除けになる虎の香包をぶら下げ、夜には虎形の枕で眠ります。まさに虎づくし!
 中国では「端午の虎、五毒をふみつける」という言葉がよく知られています。五毒とは、ムカデ、サソリ、蜘蛛、ガマ、蛇のことで、強い精力をもった恐るべき生き物を意味します。それらを平然と踏みしめる虎は、魔を追い払う霊獣というわけでしょう。
 日本の節句飾りに、古くから張り子の虎が添えられるのは、このような中国の習俗に影響を受けたものでした。子どもたちが虎のもつ霊力にあやかり、強く健やかに育ってほしいという人々の願いが込められたのです。
 写真は、現在開催中の特別展『端午の節句飾り』に展示中の張り子虎です。明治末期の大阪製でしょうか。身を低くして腰をあげ、四方八方を睥睨する百獣の王の眼には、硝子が使用され、生き生きとした生命感にあふれています。


今月のおもちゃ記録集へ

<お知らせ>

この度、上記の「今月のおもちゃ」ですが、まぐまぐをとおしてメールマガジンとして発行することになりました。月一回の発行になります。

上記のメールマガジンをご希望の場合は、右記の登録フォームにメールアドレス(※携帯メールアドレスは不可)をご記入後、登録ボタンを押してください。
日本玩具博物館ニューズレター
(ID:0000196092) 読者登録解除フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。
登録フォーム
解除フォーム
『日本玩具博物館ニューズレター』バックナンバー

まぐまぐ! 』から発行しています。


【花便り】

過去の花便りはこちらのページへどうぞ


神戸人形
明治時代に作られ始めた神戸の誇るからくり人形ですが、廃絶していました。当館では、その復元に取り組み、ようやく製品化にこぎつきました。
ただいま、多くのお問い合わせをいただいております。

詳細はこちらのページへどうぞ











Mail:info@japan-toy-museum.org


〒679-2143
兵庫県姫路市香寺町中仁野671−3

TEL: 079-232-4388
FAX: 079-232-7174